2017年8月3日木曜日

田んぼアートと竿燈祭り

3日目の今日は秋田の田んぼアートと竿燈祭りです。

ここの田んぼアートは、存続の危機にある秋田内陸縦貫鉄道の集客施策の一つになっているようです。
角館までの約100kmの間に5か所、今年は秋田犬をテーマにした田んぼアートが作られています。
車は角館駅まで回送してもらう予約をしてきたので、運転してくれる人にキーを渡して、自分達二人は秋田内陸縦貫鉄道の10時34分発に乗り込みました。
一両だけで走るこの鉄道ですが、鷹巣ー角館間はおおよそ2時間半かかります。

駅で停車中に見られるのは1か所だけで、あとの4か所は写真が撮れる程度にスピードが落されました。
田舎館の大規模な田んぼアートを見て来ただけに、規模も小さく使っている稲の種類も少ないので鮮やかさには欠けますが、秋田犬が生まれ大きくなって恋をして〜というストーリーでの田んぼアートは可愛い出来でした。

田んぼアートを見る時間は少ないですが、この鉄道が走る区間の景色は変化があって、初めて乗った我々には楽しめた鉄道です。
秋田杉が美しく並ぶ森の中を走ったり、川と並行して走ったり、トンネルや鉄橋があったり、田んぼの中を走ったり、秋田県のど真ん中を北から南へ縦貫するだけあって秋田県の豊かな自然を満喫出来ました。
29ある駅で駅員がいるのは、鷹巣と花の百名山森吉山への登山口がある阿仁合角館の3駅だけであとは無人駅でした。
もう一度乗車する機会はないでしょうが、なんとか存続して欲しいと思った秋田内陸縦貫鉄道です。

角館駅では車が先に到着していました。
車を受け取り駅前のホテルでランチをしてから、今夜の秋田駅前での竿燈祭りのために予約したホテルのある由利本荘市へ走りました。
途中では、先週秋田であった豪雨で雄物川が氾濫して出た被害を修復している道路が何か所もありました。

今夜の宿、ホテルアイリスにチェックインしてからタクシーを呼んでもらい羽越本線の羽後本荘駅まで行きました。
羽後本荘駅前には有料駐車場がないのを調べて来ていたのでタクシーにしましたが、5分ほどで行けました。

秋田駅周辺のホテルはどこも満室で予約出来なかったので、秋田駅まで45分の羽後本荘泊まりになり、初めて羽越本線に乗ることになった次第です。

竿燈祭りは、秋田駅から15分ほどの竿燈大通りが会場になっていて、この祭りの為に整備されたのではないかと思える大通りです。
片側4車線あるので祭りの運行に充分な道路幅があり、しかも上下線の間の緑地帯が広く、ここに有料の桟敷席が出来ていました。

長さ12m、重さ50kg、提灯の数46個の竿燈が続々と入場してきて、”ドッコイショー ドッコイショー”の掛け声と共に夏の夜空に揺れる祭りの光景は、竿燈が一人で額に立てたり、腰に立てたり、手のひらに立てたり、絶妙なバランスを取りながら保持するだけに見応えがありました。

小学生が持つ小さな竿燈、中学生が持つ中型の竿燈もあって、きっと小さな頃から将来はあの大型の竿燈を持ちたいとの思いを強くして毎年竿燈祭りの一員になっているのだろうと思います。

我々は歩道で見ましたが、すぐ後ろのローソンに組み立て段ボール椅子が売られていたので、2個購入して楽な見物が出来ました。

最終までは見ずに、秋田駅へ戻り羽越本線で羽後本荘まで帰ってきた今日の竿燈祭りでした。