旅のメインである山の辺の道を歩く今日は予報は一転して快晴、この上ない天気に恵まれ喜び勇んで近鉄の天理駅まで電車に揺られたのです。
天理教の城下町のような総本部を抜けて石上神社が山の辺の道のスタートです。ここから近鉄の桜井までの約16kmが日本書紀にも出てくる官道「山の辺の道」なのです。
道は道標が良く整備されていて地図なしで何の不安も感じることのない道でした。道の景色は様々で新緑の山を眺めながら歩くところ、小さな村を抜けるところ、神社も幾つかあるし、遠くに近鉄沿線の町が眺められるところ、奈良盆地を実感出来るところ等、この道を古代の人々も歩いたかと思うとなんとなくロマンを感じる道で、うぐいすが鳴く山道では初めての短歌を一首つくってみました。
「うぐいすの 鳴く声ひびく 山の辺の 歩く友の背 しばしながむる」
16kmを歩いたのは何十年ぶりでしょうか、昨日は多少不安もあり途中リタイアをせざるを得ない場面も想像したりしていましたが、最後多少足に痛みを感じる気もしましたが完歩出来たことで何かこれからの人生に自信を得たような気分でした。
桜井駅前で完歩を祝う三輪そうめんで飲んだビール美味かったのは言うまでもありません。