2014年5月21日水曜日

花と緑の旅 下栗の里


 遂に下栗の里を見ることが出来ました!!
雨上がりの午後2時半、雲が切れ青空が広がり始めた下栗の里は素晴らしい景観を見せてくれました。
南アルプスを望む長野県飯田市上村の標高800m〜1100mにある山深いこの里は、全国的に知られるようになって訪れる人が多いことから、地元住民で「天空の里ビューポイント」なる展望台を作ってくれています。
駐車場のある「はんば亭」という地元のおばさん達が営業する食事処から徒歩20分で下栗の里が俯瞰できるこの展望台へ行かれます。
はんば亭でおばさんと話をしながら遅いランチをしている間に雨は上がりました。
雨上がりの山道を歩くのは我々二人だけ、あと500m、あと250m、あと50mと頑張れ標識も整備されていて地元の人達の暖かさが感じられる山道です。
狭い手作りの展望台は後の人との交代を促す注意書きがあるほどで休日はかなり混雑するようです。
でも今日は二人だけの独占展望台で心行くまでこの絶景を堪能することが出来ました。
テレビで紹介番組を見た時は、この里でそばを栽培している様子があったように記憶していましたが遠目なのでそこまでは分かりませんでした。

この地域は長野県南信州の遠山郷と言われている地域で中央道飯田インターから1時間、浜松からは国道152号線で2時間ぐらいの距離のはずです。

今日はカーナビをここ「はんば亭」に設定してホテルを8時半に出発、でもナビは山深いところではどうもその機能が正しく発揮されないようです。

国道152号も狭いカーブの多い山道が大半だったのはある程度予想していましたが、カーナビは途中から静岡県道1号線に誘導していて山道を上ると佐久間ダムを渡ることになりました。

そこまでもかなりの山道でしたが、ダムを渡るとトンネルばかり、岩を削った凸凹がそのままむき出しの洞穴を抜けているような気分のトンネルをいくつくぐったでしょうか、細く南北に伸びた佐久間湖をはるか下に見下ろしながら続く県道1号線は途中で引き返した方がいいかもと思った程の崖とカーブの狭い道でした。

途中カーナビの目的地までの残り距離が3回も突然増えたり減ったりでますます心配になり、前からも後ろからも1台も来ない小雨降る崖路を2時間近く走ったでしょうか、ようやく国道418号線にぶつかった時には正直ほっとしました。

最後、下栗の里への山道も狭く急な登りでしたが、無事に食事処はんば亭へ到着した今日のドライブは今まで走った記憶にない怖ささえ感じる崖路でした。

それだけに雨上がりの下栗の里の景色は倍素晴らしく感じられたのです。