2013年5月19日日曜日

感動のアメリカ大自然紀行......4日目

 今朝は5時半のモーニングコールでした。コロラド川の川下りへ7時ホテル出発。Lake Powellに造られたダムの下からエンジン付きの大きなゴムホート2漕に分乗して3時間のコロラド川下りはスタートしました。このダムはラスベガスの町へ供給する水量調節の役割を果たしている重要なダムであるため、セキュリティが厳しく、ゴムボートに乗り込むには、衣服のポケットに入れた物以外、バッグ等の持ち込みは禁止で、ポケットに入れられる財布や現金など以外の貴重品はスーツケースに入れてツアーバスに残してきました。我々のボートは女性のアメリカに来たドイツ人の運転兼ガイドさんでしたが、ネイティブの英語でないので聞き取りが比較的楽でした。浸食で削られた様々な凹凸のある岩肌を見せる両岸を見ながら、ゆっくりと進むゴムボートに皆さん一様に「水しぶきのあがるスピードでの川下りを予想していた」と言ってましたが、その分浸食で出来た両岸の様々な変化を克明に説明してくれ、途中上陸して4基のエコトイレがある川岸での休憩や先住民族が岩に書いた絵の説明をしてくれたり、川下りというよりもコロラド川歴史探訪のような趣のある3時間でした。水も澄んでいて、マスが沢山見え、下流からボートで釣りに上がって来た人たちが川に入って釣りをしている姿も見られました。
 川下りの後は中華のランチブッフェ、そして次はナバホ族が管理しているアンテロープキャニオン観光です。1931年に少女が牛だか羊だかを追っているうちに偶然発見したというこの400mぐらい続く岩の割れ目がこんな幻想的な光景で有名になったのは、映画インディジョーンズでこの場所が使われてからだそうです。
UpperとLower 2か所あるそうですが、Lowerの方は何年か前に観光客が突然の鉄砲水で多数死亡という大きな事故があって一般的にはUpperの観光になっているようです。左の写真に見える細い割れ目から中に入ると20万年とかかかって水と砂と風の浸食で出来た様々な形と模様を見せる岩肌の間を縫うように反対側の出口まで歩き又戻ってきます。上部には行かれないようになってるそうですが、単に盛り上がったあまり高度のない岩山になっています。天井部分は割れ目がずっとあり光が差し込んでいるので内部に照明はありません。一か所特定の時間に上から光が筒のように差し込む場所がありますが、午前中だそうで通常の観光は$35なのに午前11時30分の回は$46に設定されています。
この場所も、Navajo Nation Indian Reservationの中にあって、ナバホの所有地でありナバホが管理運営しています。ナバホの居留地は広く東北6県と同じぐらいの広さがあるそうです。もともと東海岸に住んでいたナバホを追い立て、最終的にこの地をあてがって、ナバホの地として別法律のある半独立国家のような形になっているそうですが、どこの国にもある先住民族保護のその一つの形をこの地に見られた興味ある観光でした。
この後、U.S.Highway 89を北上しArizona州からモルモン教の州Utahに入り、明日の観光予定地ブライスキャニオン国立公園へとツアーバスは走りました。