2013年5月18日土曜日

感動のアメリカ大自然紀行......3日目

 モーニングコールは朝4時でした。
グランドキャニオンの朝日観賞、日の出は5時20分ということで、続々と集まってくる人でmather point(motherではない)はすぐにいっぱいになりました。
標高2170mあるこの場所の今朝の気温は1度、少し多く着込んできたものの寒いことこの上なく日の出までの時間はとても長く感じられました。日の出とともに岸壁の色が変わり、明るさが岸壁いっぱいに広がっていきます。日本ならば山頂でのご来光ということになりますが、日の出の感激は世界共通なのでしょう、皆さん感激されてる様子が伝わってきました。
この後モニュメントバレーへ行くわけですが、ヘリコプターでグランドキャニオン観光をしたオプション組が戻ってきてからホテルを出発です。ツアーバスはグランドキャニオンの南壁を沿うように州道64号を走り、グランドキャニオンが見える最後のポイント「Desert View」標高2267mで休憩と観光です。
このポイントは眼下に広がるグランドキャニオンの底を蛇行するコロラド川が良く見えるところでした。これで昨日と今朝を合わせ3回グランドキャニオンを観賞したわけですが、何度見てもこの景色は感動をくれます。
この後、64号線からU.S.Highway89号、160号と走りKayentaの町で163号へ左折してまもなくArizona州とUtah州をまたぐように広がるモニュメントバレーへ入りました。途中黒い雲が広がったり積乱雲らしき雲を見たりで、今朝ホテルのTVで見た天気予報専門チャネルweather forecastで中部から南部にかけて竜巻注意報をやっていたので心配でしたが、この地域では竜巻はありませんでした。ジョン・ウエイン主演の西部劇映画「駅馬車」や「赤い河」で使われた舞台がこのモニュメントバレーですが、まさにインディアンが出てきそうな光景が広がっています。ここはナバホ族の居留地(Navajo Nation Indian Reservation) 内にあって、観光するにはナバホ族が運営する域内バスに乗り換えなければなりません。モニュメントバレーが有名になったのは、昔この地の魅力に惹かれた白人夫婦がナバホ族と交友し住み着いた後、ナバホ族の為に、この地の魅力をハリウッドの映画会社に熱心に売り込み、売り込み用写真を見たジョン・フォード監督が惚れ込んで映画の撮影が決まったという話をガイドさんがしてくれました。もちろんインディアン役にはナバホ族が多数出演したわけです。
1時間半の予定を大幅にオーバーしましたが、帰ったらもう一度「駅馬車」と「赤い河」をDVDで見ようと思わせるに十分過ぎる景色でした。モニュメントバレーから州道98号でLake Powellの町Pageへ入りました。町へ入る手前にナバホ族が運営する火力発電所があり、3本の煙突から煙が立ち上っています。
この地には、今後なん百年も掘り続けられる量の石炭があるそうで、州道98号に沿って鉄道があり石炭の運搬をしている長い連結の貨物列車を見ることが出来ました。
明日はコロラド川の川下りです。