2006年9月29日金曜日

知床を訪ねる北海道の旅 その5




6月25日(日) 快晴  いよいよ日本の世界自然遺産「知床半島」へ!
今回の旅のメインである知床です。ペンションオーナー夫人と そのお嬢さんに宿泊のお礼を言って出発です。

北海道の地名由来 国道334号知床横断道路に入る前にペンションからほど近いマッカウス洞窟 に生息する天然記念物のヒカリゴケを見ました。薄暗い洞窟の地面に蛍光塗料が塗ってあるように青白く 光って見えました。「北海道」という地名は、江戸幕府から蝦夷山川地理取調を命ぜられた松浦武四郎が探検中に使用していた「北海道人」という雅号から用いられたもので、この人武四郎 が名付け親であることを知る。調査中の1858年にはこのマッカウス洞窟で野宿もしているそうです。

知床峠
2005年7月ユネスコの世界自然遺産に登録された知床半島の世界自然遺産地域を横断する 国道334号線の頂点が知床峠です。快晴に恵まれ峠からは残雪の羅臼岳が美しく見えました。山麓の雪渓を歩くヒグマの親子が肉眼でもよく見えたのには感激でした。

知床岬 ペンションラウスクルで予約してあったゴジラ岩観光のクルーザー「カムイワッカ55」での 知床岬コースは10時少し過ぎてウトロ港を出航。 定員55名のこのクルーザーは大型観光船では 出来ない小回りをきかせて、半島のビューポイント毎にかなり近くまで接近して見せてくれる。
6月25日快晴だというのに海上は寒い、Sご夫妻アドバイスで持参した防寒コートを早速着用する。船長の案内でフレペの滝、象岩、カムイワッカの滝などを見ながら知床半島が人を寄せ付けない その断崖にそって進む、波も静かでほとんど揺れない。オホーツク海から見る知床岳(1254m)、硫黄山(1563m)、羅臼岳(1661m)などの知床連山は 青空にくっきりとその稜線を描いて美しい。 
この半島の中に太古から続く原始性の高い自然と ヒグマ等多くの野生動物が生息し、子々孫々保全していかなければならない世界自然遺産 として登録されたことは日本として誇らしいことだと思いながら眺めていた。
カムイワッカの滝を過ぎたあたりから海岸近くの山すそや岩場でヒグマが動いているのを何度か 目視出来た。ルシャ湾近くではヒグマの親が2頭のこぐまを連れて海岸の岩場を歩いている、乗船客からワーという歓声。又知床岬近くでイルカを何頭か目撃、オーストラリアでのホエールウオッチングの際、船と 競争して泳ぐイルカの群れの迫力には及ばなかったが、ヒグマとイルカが見られて今日は大満足。
クルーザーは知床岬で少しストップ、知床半島先端部分地区のその最先端をゆっくりと見せて くれた。その後600馬力エンジンをフル回転させた軽合金の船体は20ノットのスピードで 白波をけたててウトロ港への帰りの途についた。ウトロ港13時30分帰着、3時間半の知床岬 クルージングは感動と共に終わりました。

知床五湖 クルージングが終わりウトロの番屋で「うにラーメン」 を食べる。ウニのたっぷり載ったこのラーメンは裏メニュー。知床峠方向へ国道334号を少し戻る。途中ブユニ岬の絶景をしばし眺めた後、知床五湖へと走る。3湖~5湖はヒグマ出没の為立ち入り禁止、1湖~2湖だけ しか見ることは出来なかったが美しい湖でした。

知床自然センター 16時20分からのダイナビジョンによる 知床紹介映画を鑑賞。日本の世界自然遺産である白神山地、屋久島でも見たが、12m x 20mの超大型スクリーンに映し 出される迫力ある知床の自然は1日観光では知ることの出来 ないものを見せてくれた。

知床 夕陽のあたる家 知床でホテルに選んだのは「知床 夕陽のあたる家」、オホーツク海に沈む 夕陽を眺める「夕陽台」のそばにあるプチホテル。快晴であった今日はホテル名の通りの夕陽が部屋からも 温泉からも眺めることが出来た。夕陽は19時から19時5分の間にその姿を徐々にオホーツクの海に沈めオレンジ色の余韻を残して消えていったが、初めて見るオホーツ海の夕陽にこのホテルを選んで良かったと 自画自賛。夕食はこのホテルの売りである「海の幸膳」を注文してあったが、これも素晴らしかった。 献立には、生ウニが一船、毛がにとタラバガニの盛り合わせ、そして野菜、鮭、海老、つぶ貝、タコの石焼、焼き物は貝付ホタテのバター焼き、くりじゃがのカルボナーラソースも絶品だった。 生ビールで知床乾杯!